【症例報告】呼吸時の背部痛と内臓との関係【感触診】
OPAの赤坂です。
今度、私の第2の故郷・福岡で感触診やるらしいので、門司港バナナとご挨拶。笑
今回は
「呼吸時の背部痛」です。
問診では
- 呼気で特に背中が痛い
- ちょっと前しゃっくりが良く出てた
- 全体的に呼吸しにくい気がする
この事から大きく関与するのは
「横隔膜」
と予想。
「赤坂、横隔膜好きだね」とか言わないで~(;・ω・)アセアセ
横隔膜の脚の停止レベルでの痛みと収縮時痛もあるので、とりあえず仮説。
触診でチェックしてみました。
が!
横隔膜自体にはリリース感覚がなく
「昨日お酒のみました」
っていってたのに、横隔膜に密接な肝臓や胆なども完全に沈黙。
なので、もう一度呼吸時の全体評価と二次的に横隔膜に負荷がかかる原因を探します。
一時呼吸よりも二次呼吸セットで見てみますと
ダブルで低下してたのが骨盤帯です。
身体の学校・安部塾公式ブログ 身体操作指導者 安部吉孝: 1月 2016
↑画像はこちらからお借りしました。
私が1年目の時、呼吸にあわせて仙腸関節を調整するセミナーを王道リハでやってたので
これは割りと知られてることだと思いますが。
ヨガの太陽礼拝とかも、
伸展相では吸気、屈曲相では呼気
と考えると、なるほどな~と思った。
昔の人は凄いなぁ。
(私がやってるのはそう)
この方、骨盤帯の動きがなく、下位脊柱も連動しません。
この自然な反応が頑なにない、ということは、呼吸は浅くなるということ。
でも、ちゃんと吸いたい!と身体は思うので、横隔膜で頑張るから横隔膜に負担が行く。
しかし、いくら頑張っても骨盤帯は広がってくれぬ。ぐぬぬ。
また、横隔膜は呼吸だけではなく
内臓の液循環を良くする働きもあるので、それが弱まるということは、胃腸にも少なからず負担があると考えました。
血液から栄養行き渡らないし、冷え傾向にもなると思いますし。
「胃腸とかはどうですか?」
「あ、そうそう、最近食べたら気持ち悪くなるしあんまりよくない」
とのこと。
今回まずやるべきは
- 骨盤帯の自然な動きを促すこと
全身調整法にて骨盤帯アウトフレアで調整し、次に仙骨。
骨盤帯から腰椎下部、上部、胸椎へ徐々に動きが波及していきます。
「あ、さっきよりも全然良い!息吸えるー!!」
骨盤が整って胃腸系をチェックすると
さっきまで問題なしと思われた臓器の緊張が高まっていました。
胃腸ダメージの代償が骨盤帯の動きの悪さだったのかも。
相変わらず肝臓や胆は大丈夫。
胃、十二指腸、上行・下行結腸、小腸に固さが。
胃をリリースし始めると他もスルスル落ち、残る下行結腸、小腸をリリース。
「えー!全然痛くないー!(゜ロ゜)」
そして暫く経ち、最近どうですか?と聞いたら
「あれから調子良いよ。気になってた頸まで何故か良くなった(笑)」とのこと。
今回の発端として、育児ストレスが上げられます。
東洋医学でいうと、ストレスは「肝」なんだけれども、この方、元々は脾虚で
ストレス感じると胃腸に来る人。
子供のだっこで骨盤複合帯のストレスがかかったのも合わさり
ストレスで脾に、胃熱で過食に走って疲れて食欲不振になったそうな。
何人かいたけど、思いの外
横隔膜と胃腸って関わり深いのね~。
ね?仲良し😃🍒😃