【症例報告】頸の動作時痛と三焦経【感触診】
OPAの赤坂です。
最近、身体が元気です。
今年度前半の屍っぷり取り返してます(笑)
仕事でもちょっと前進する決意もできました!
(にっこり)
.....一番初期のこのアニメ見たことある人は親友になれる。。笑
今回は
「頸部の痛み」です。
職場の先輩(男性)~( ̄ー ̄)
頸部の右側屈、右回旋時に斜角筋領域に痛みが来るようで。
OPAの導診でいえばこのふたつ。
では、可動域にエラーがでましたので原穴チェック。
先に三焦経の原穴。押すと激しすぎる反応が!よし、導診だけで何とかなりそうだ。
と思っていたら
「赤坂!ツボ押し禁止!痛みナシでお願い!」
えー!!(゜ロ゜)
十八番を封じられる私wwww
「人選ミスじゃないですか??ちょこっと押すだけですよー」
と言っても
「やだ!俺痛いのやだ!」
との問答が続いたので、オステオパシー主体で治療することに。
実験として、東洋医学の評価から出発してオステオパシーで治してみよう、という前回の続きです。
(手練れが読むかもしれんのに果敢に挑戦する私wwww)
(長くなるので休憩しながらどうぞ)
側屈では痛みと著明な可動域制限。
回旋では痛みと若干の可動域制限。
頸部は相対的に右側屈、左肩甲帯は下制、下部胸郭の広がりは見られず。
脊柱のスプリングテストでは、全部位(特に胸椎部)に圧痛。
腹部も緊張で圧痛著明。
このことから、アプローチ対象に定めた経絡は「三焦経」です。
一番は導診から判断したものですが、体幹を触れると「流れてない」感じが凄い。
ぐぐぐぐーっと軋む?ような感じね。
三焦の作用としては
(pinterest.comより)
上焦・中焦・下焦の臓器と連携し、水分代謝を調整します。
心を守っている心包と共に、三焦は臓器を守るという、相互関係を持つと言われてるんですねぇ。
(調べたら色んな表現があったので、気になる方はGoogle先生に聞いてみてくださいね)
先輩に問診をかけてみると、食生活のバランスが乱れていたり
お酒を飲んでビタミン摂取などの不足
運動不足、ストレス過多など代謝を下げる要素が見られます。
内臓の負担も大きいです。
アライメント評価と一次呼吸からすると
上焦・中焦の機能低下と仮定。
一番気になった下部胸郭から。
お酒の飲み過ぎ・ストレス過多から、まず肝のチェック。
予想通りのガチガチ感。実質内に入ると一気に緩んでいきます。
そのなかでも左側が緩みにくく、そちら側の組織に邪魔されている感覚が。
なので次は横隔膜。
左脚に制限あり。
テンションかけて収縮すると、きゅるるるると。
再評価してみると、側屈の可動域は改善。
痛みは半分くらいになったと。
ん?でも、今一つ横隔膜に制限っぽいのが残るなぁ~と思い、テンションを辿ってみると
胸郭上部が開かない!
全身調整の胸骨リリース。
すると、今までで一番の緩みがきゅるるるる~っと。
腹部を探ると重たさはなく、ちゃんと流れてる感覚があります。
最後に軽く脊柱と左の縦隔を調整して再評価。
側屈はフルレンジ。
「お、痛くない!!」
回旋もフルレンジ!
「最終で少し7番(頸椎)あたり痛いけど、最初より全然良いよ」
とのこと。
10分そこらでは結果出せたかな?と思う。
ちょっと経ってからも
「痛くないよ」って言ってたし
リハ中痛い~っと言われないので、7番ももう体に馴染んで痛くないのかな。
頸が可哀想なくらい動かなかったところからフルレンジ行けるなら
やっぱり三焦だったのかな~と結果論ながら落ち着かせてみる。