さいごのひとくちまでしあわせ。

oriental physio academy埼玉支部。女性専門 痛みと不定愁訴へのコンディショニングサロン joggy代表。PPjump代表。整体師。

【症例報告】朝にある激しい腰痛【感触診】

OPAの赤坂です。

着実に寒くなってきました。

そろそろ毎日鍋生活がやってきます(;・ω・)キリッ

 

今回の主訴は

朝起きたときに、背中に激痛が走る

です。

 

前屈テストでは疼痛部位がフラットで、疼痛再現があります。

所々の関節可動域は問題なく、脊柱周辺のみ緊張が高い、という印象です。

 

元々既往として、腰椎4か5番の前方すべりがあり腰痛持ちというのもありますが

ここ最近で酷くなったということです。

すべり症によるメカニカルなものはボディワークなど必要になるので今回は割愛します。

 

 

疼痛部位は厳密に言うと胸腰椎移行部を広範囲に、という感じ。

 

ということで、東洋医学問診です。

元々、本が肺虚の女性で、普段は脾虚症状が強くコンディショニングを依頼されていました。

 

波はあるものの、前のようなPMSは殆どないです、と。

気になる症状では

「身体が重だるいし、最近浮腫むんだよね」

女性はホルモン周期でここらへんが出やすいのですが。

「この背中の痛みもここんとこ冷えたから出てきた気がする」

とのことで、小便の排出が低下してたのもあり、「」の可能性。

 


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(東洋医学が考える健康とは?から)

 

元々肺虚もあるのと、症状的に脾虚も関わりが強いと考えると

この秋の季節で肺が更に弱まり、相性の関係上腎も弱まった、のかも。

軽く咳もしてましたし。

ここのところいきなり冷え込んだから、「寒」からかもしれませんが(;・ω・)

 

 

腎虚の特徴として、腰部痛があります。

疑問として、今回の訴えは背中痛。

おやおや、と思いつつ、解剖学的に考えてもやっぱり腎かも、と。

 


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背中痛いなら膀胱経の流れも考えられますが

今回右側のみで高さのレベル的にも同じくらいであるのと、東洋医学の考察にしっくりこなかったので

西洋医学的な腎で考察。

(内科的な既往や現疾患はなし)

 

アプローチは内臓治療です。

右の腎を触れる前から、かなりの背部のテンションと圧痛がありました。

全身調整法リリースで腎を。

エリアのもにょもにょが落ち着くのと同時に消えていくテンション&圧痛。

「全然痛くない!ふにゃふにゃだね~」

 

痛みで呼吸も浅かったので、骨盤にまで呼吸による動きが波及するように骨盤調整を。

 

大体ここまで5分。

 

1週間後聞いてみると、

「腰の痛みは全然大丈夫になってます!」

と。

ただ、ここで私のミスが

訴えてた倦怠感と浮腫の経過も気にしてもらうんだったと後悔。

「思い出せない」と言ってたので、まあ認識しない程度になれてたとは思いますが。

だけど、咳は見られなかったです。

 

日本泌尿器学会によると

何かしらの腎の内圧が上がり、腎を覆う腎皮膜にテンションがかかり、背中が痛くなることがあると。

 

東洋、西洋ごちゃった時にもうちょい整理して繋げていけるのうになりたいなぁと思うケースでした(^o^;)