【症例報告】頸部痛【トリガーポイント】
OPAの赤坂です。
まだ携帯慣れてないけどのんびり更新したいと思います。
レッツゴー⭐
頸が痛いクライアントさんです。
「首を左斜め後ろに向けると指まで痺れるし、首も痛い」とのこと。
「たまに肩甲骨の内側も痛くなるの」
ときたら、トリガーポイントの関連痛領域的には、斜角筋です。
主訴である、痺れ、痛みの範囲もそっくりそのまま。
なので、そのまま斜角筋リリース。
と思ったのですが
斜角筋ゆるゆる(*_*)!!
これは斜角筋ではない。
けど、デルマトール的にはメカニカルよりもトリガーポイントっぽいかったのですが。
数年前に頸椎神経根症の指摘があった
(といっても、ちょびっとだったらしい)
が、画像では頸椎4、5 番。
軽く疑問が出ますが
その事を念頭に置いて、理学療法評価。
(Google先生からお借りしました)
まず、ざっと動作分析です。
頸部の疼痛では、脊柱全体の動きの確認が必要になります。
座位で骨盤~脊柱の確認です。
骨盤前傾時の頸部では、疼痛回避の為、あまり伸展されませんでしたが
骨盤、腰椎は不十分ながらも前傾、伸展しておりました。
ただ、胸椎がほぼ無動!!
頸椎の動きをこちらでアシストしていても動かない。
胸椎の伸展制限による、頸椎の緩みがでているのかも、ということを想定して考察。
座位アライメントでも胸椎フラット。
回旋可動域め不十分です。
仰向けでのアライメントでは、
かなりの頸部左側屈、胸椎右凸、腰部以下は軽度に左回旋。
(その他は割愛)
その状態でも
「真っ直ぐな感じです」とのこと。
ボディイメージも低下気味。
なのでまずは、胸椎~3番まで全身調整法で調整していきます。
特に移行部の動きがなかった印象でした。
その調整だけで、仰向けでのアライメントは整い始め、すごく目立つ歪みはなくなっていきました。
メカニカルなら、胸椎の可動性低下から頸椎の過剰な緩みはなくなっていくはずなのですが
整えてから頸椎ストレスかけても、神経根狭窄からの痺れの再現がないにも関わらず
座位での症状は消えない。
まだ胸椎調整が途中だったため続行して、エリアのリリースが終わる頃に
「なんか急に手が痺れてきました!」
と。
え?何故に?
胸椎周辺の軟部組織は確実に緩んでいるし、アライメントも整って来ている。
ここまでの話を総合してみると
やっぱり頸部の後方回旋時の収縮時痛っぽい。
初めは軟部組織が堅すぎて指圧って感じじゃなかったのが
全身調整で異常な緊張が正常化して、アライメントも整ってきたから
活動性トリガーポイントがある筋長が変化したから出てきたのかも。かも?
ということは、身体の代償がなければずーっと痛いことになってたのかなぁ。
*1ひえええ
斜角筋は相変わらずゆるゆる。
次狙うは
肩甲挙筋です。
この筋は、頚椎伸展と同側側屈の作用もあるので、収縮時痛とすればいいところでしょうかね?
圧迫には、僧帽筋も巻き込むので、純粋に肩甲挙筋だけではなかったかもしれませんが。
圧迫すると
「あ、それ指まで何か来ます」とのこと。
関連痛範囲よりも広いけども、上肢の多くの筋は時にもっと遠位まで痛みを送ります、って記載がされてるから
今回もそういうことなのかな。
関連痛が引いてきたときに、座位でもう一度やってみると
「あれ?あれ?楽!」
やっぱり収縮時痛でした。
もっとスマートにやれたらよかったなあ。
回り道をしてしまった(・・;)
修行が足りません!
*1:⛄